マッチングアプリ婚の利用者像|全体像
結婚を視野に入れてマッチングアプリを利用している人たちを俯瞰すると、
もっとも多いのは次のタイプです。
「恋愛経験はゼロではないが、うまくいった実感が薄い人」
恋愛経験が極端に少ない人や、常に恋愛が順調だった人が中心というわけではありません。
「それなりに恋愛はしてきたが、結婚につながる手応えがない」
この層が、アプリ婚のマジョリティを占めています。
ペルソナ①【最頻出】
恋愛経験はあるが、長続きしなかった層
基本属性
- 年齢(結婚時)
- 男性:30〜36歳
- 女性:28〜34歳
- 学歴:大卒〜専門卒
- 職業:会社員(営業・事務・技術・医療系など)
それまでの恋愛経験
- 交際人数
- 男性:1〜3人
- 女性:2〜4人
- 交際期間:半年〜1年未満が多い
特徴
- 告白されて始まる、もしくは自然な流れで交際に入る
- 自分から主導して関係を進めた経験は少なめ
- 別れの理由は
- 価値観のズレ
- 将来像が見えない
- 相手との温度差
内面の声
- 「恋愛はしてきた。でも手応えがない」
- 「このまま自然に結婚できる気がしない」
合コンや紹介、職場での出会いが減り、
構造的に出会いにくくなった結果として、アプリを選んでいる層です。
👉 この層にとってアプリは「最後の手段」ではなく、合理的な選択肢です。
ペルソナ②【次点】
恋愛経験は多いが、結婚につながらなかった層
基本属性
- 年齢
- 男性:32〜38歳
- 女性:30〜35歳
- 職業:営業・接客・医療・フリーランスなど
それまでの恋愛経験
- 交際人数
- 男性:5〜10人
- 女性:5〜12人
- 短期間の関係や、関係性が曖昧なケースを含む
典型的な流れ
- 若い頃は恋愛自体は楽しめていた
- 30歳前後から
- 「この人と結婚するイメージが持てない」が続く
- 周囲の結婚が増え、焦りを感じ始める
内面の声
- 「恋愛はできる。でも結婚になると決めきれない」
- 「選択肢が多いほど、判断できなくなる」
👉 この層にとっては、
条件や将来像を整理できる点がアプリ利用の決め手になります。
ペルソナ③【一定数いるが少数派】
恋愛経験がかなり少ない層
基本属性
- 年齢
- 男性:30〜40歳
- 女性:28〜36歳
- 職業:技術職・研究職・公務員・内勤職
それまでの恋愛経験
- 交際人数:男女ともに0〜1人
- 異性と深い関係を築く機会自体が少なかった
- 学業・仕事・趣味に集中してきた
内面の声
- 「恋愛の進め方が分からない」
- 「職場に出会いがない」
ただし、
- 人格に大きな問題があるわけではない
- 社会生活が成り立っていないわけでもない
👉 この層にとってアプリは
**「初めて、関係性が明確に整理された出会いの場」**になります。
ペルソナ④【女性側にやや多い】
過去に一度、結婚を真剣に考えた恋愛があった層
基本属性
- 年齢:30〜35歳
- 交際人数:2〜3人だが、1人の比重が大きい
過去の関係
- 同棲経験あり
- 結婚直前まで進んだケースもある
- 破局理由は
- 相手の問題
- 仕事や環境の変化
- 家族事情など
内面の声
- 「恋愛は一通り経験した」
- 「次は失敗したくない」
感情よりも、
安心感や生活の安定性を重視する傾向があります。
実は少数派な人たち
データ的に見ると、次のような人たちはマジョリティではありません。
- 学生時代から常に恋人が途切れなかった人
- 明確な目的を持たずアプリを使い続けていた人
- 極端に出会い経験が少ないまま長い年月が経った人
結婚まで進む層の「中央値」ではない、という位置づけです。
マッチングアプリで結婚する人は、どんな人たちなのか。
これは「成功例」や「理想像」を集めた話ではありません。
実際に、結婚まで進んだケースを含めて、利用者のマジョリティを整理すると、かなりはっきりした傾向が見えてきます。
恋愛経験が極端に少ない人でもなければ、
常に恋愛が順調だった人でもない。
むしろ多いのは、
「恋愛はしてきた。でも、うまくいった感覚が残っていない人たち」。
この現実を知ったとき、
女性から見ても、男性から見ても、なかなか厳しい絵面だな、という印象でした。
マッチングアプリ婚の「多数派」が生み出す風景
マジョリティをまとめてみると、
実際に出会う相手の8割は、だいたいこの範囲に収まる、という感覚になります。
ポイントはとてもシンプルです。
すぐに会える=すぐに切れる、という感覚
マッチングアプリは、
「出会うまで」がとにかく早い。
でもそれは同時に、
関係を終わらせる判断も、異様なほど早くなる、ということでもあります。
相手は人間なのに、
どこかで「商品」に近い扱われ方をしてしまう。
だからこそ、
- 合わなければ次
- 少し違和感があれば終了
この感覚が、知らないうちに当たり前になります。
真面目な人ほど、使い続けられない理由
この構造の中では、
真面目で、関係を大切にしようとする人ほど疲れていきます。
出会いが少なくても、
「これでいいのか」と考え始めてしまい、
意外と早い段階で距離を置く。
一方で残りやすいのは、
関係の切り替えが早く、深く考えすぎない人たちです。
ただ、そういう人たちは往々にして、
- 関係づくりでつまずきやすい
- 少し我慢が必要な局面で踏ん張れない
- 長期的な関係に移る前に離脱しやすい
という傾向も併せ持っています。
そもそも「価値観が合う人」なんて、ほとんどいない
前提として、
人と人が価値観レベルで大きく一致すること自体、かなり稀です。
結婚とは、
- 合わない部分を把握し
- どう対処するかを学び
- その過程で、新しい経験を一緒に積み重ねていく関係
本来は、そういう性質のものです。
ところが現実には、
「なるべく何も起こらなさそうな相手」を選んで進むケースも多い。
でも、何も起こらない関係なんて存在しない
では、
波風を立てない選択をすれば、
本当に何も起こらないのか。
そんなことはありません。
人は変わります。
同じ趣味を持つ二人でも、
いつかどちらかが飽きることもある。
興味の向きは変わり、
生活の優先順位も変わる。
関係は「作り替えながら」続いていく
関係は固定されたものではありません。
ある意味では、
壊しては作り直す、その繰り返しです。
相手が変わっていくことに対して、
その都度、調整し、適応し、更新していく。
だから結果的に、
長く一緒にいる夫婦ほど、
少しずつ似ていくように見えるのだと思います。
長い関係に必要なものは、たった二つ
ここまでを踏まえると、
必要なものは多くありません。
一つは、幅広く受け入れる態度
最初から完璧に合う人を探す必要はありません。
むしろ、
違いが出てきたときに、それを扱える余地があるか。
そこが重要です。
そうなると、「選び続ける」必要がなくなる
幅広く受け入れる態度を持つ者同士は、
無理に比較し続けなくても、関係が続いていきます。
その延長線上に、
結果として結婚があるだけです。
ただし、
マッチングアプリの中で、
そういう人に出会えるかというと——正直、かなりレアです。
結局、現実的な解決策は二つしかない
要は、
ちょっと特殊な持ち味を持った人を探す話になります。
体感としては、
100人に1人いるかどうか、というレベル。
だから現実的な解決策は、だいたい次の二択です。
- 100〜200人と出会う
- もしくは、そういう人が集まりやすい場所で探す
それ以上でも、それ以下でもありません。
